ブータンのラック、アカネでタオルを染める実験

ラックとアカネ

5月27日(土)に大阪でブータンのラックとアカネの染色WSを開きます。
しばらく染めてなかったので、分量や染め方を軽くチェック。

綿のタオル。前処理ナシで鮮やかに染まりました。

ラックは紫がっかったピンク色に、アカネは濃い朱色に。
シルクとはかなり違う色味になるのも面白いです。

 

左がラック。右がブータンのアカネ。

ラックとアカネ

 

アカネ染め

<タオル70g アカネ 30g 酢15cc 水3リットル>

 

アカネを布袋に入れて金槌で叩き、細かくした。外皮も剥けて色が出やすく、綺麗な色になる(と思う)。3リットルの水、酢15ccを加えて加熱。pH5。沸騰してから20分ほど煮た。ちょうどご飯タイムになったので、火を止めてから1時間ほどそのまま。

 

ちょっと色が薄いかなぁ・・・と心配・・

 

アカネを濾した

 

洗っておいたタオルを入れて、揺らしながら20分煮た。無媒染なのにかなり色が入っていく。さすがブータンのアカネ!

 

0.2%のミョウバン液に20分浸して媒染

 

染液に戻して20分加熱。ぐんぐん色が入っていく。

 

水でよく洗ってから干した。(TOPの写真)

 

薄いかと心配した染液は、まだまだ色素が残っていて染められそうでした。

 

ラック染め

<綿タオル 70g、ラック10g、酢 20cc、水3リットル>

 

ラックを金槌で細かく叩き(米粒サイズ)、50℃くらいの湯を加えてかき混ぜて濾過、を繰り返し、合計3リットルの染液をとった。

ラック染め

 

アクのようなもの浮き、色素が凝集している。

ラック染め

 

酢を加えて加熱すると、色味がオレンジ色っぽくなり、凝集していたものが溶けた。pH5
(染液をとるときに湯に酢を加えておいてもよい)
今まで布の重さと同量くらいのラックを使っていたので、薄いのではないかと少し心配になった。

ラック染め

 

洗っておいた綿タオルを入れて20分加熱。50℃くらいが良いという人もいるが、今日は沸騰させた。柔らかいピンク色に染まってきた。

ラック染め

 

染液から取り出したタオル。淡いピンク色。
0.2%ミョウバン液で20分媒染中。

ラック染め

 

媒染したタオルを染液に戻して20分加熱。勢いよく色を吸収してどんどんピンクが深まっていく。
シルクなら臙脂色になるが、綿タオルの色味が全然違うのも面白い。

ラック染め

 

山ツツジのような鮮やかな紫系ピンクに染まった。水洗いして終了。

残液はだいぶ薄くなっていた。

ラック染め

 

本番は、手ぬぐいの絞り染め。どんな作品ができるか楽しみ!