【ブータンの染料で染める】アカネ+ウコンで鮮やかなオレンジ色を染めました
ブータン・ブムタン地方の染色の名人ソナムさんが、とっても鮮やかなオレンジ色を染めていました。目に痛いくらいのオレンジ色だけど、他の色と調和してほどよいアクセントになっていました。
アカネとウコンで染めるそうです。
試してみました。
実際にやってみると、どのくらいの割合か、一緒に入れるのかそれとも先にアカネで染めてからウコンで染めるのか、その逆なのか、わかりません。とりあえずやってみます。
アカネ染液(105グラムのアカネ、水3リットルで20分煮出したもの)があったので、ウコン液(ウコン30g,水2リットルで5分煮出したもの)と混ぜてみることにしました。アカネ多め、ウコン少なめと思っていたら、色を見ながら入れてみると意外にもウコン多めでした。(アカネ0.5リットル、ウコン1リットル)
あらかじめ明礬で媒染しておいたエリ蚕糸を入れて加熱し、沸騰してから火をとめて15分浸しました。
洗ってみると目指している色よりもアカネが強すぎるかな。。。
明礬でもう一度5分ほど媒染してウコン液に入れてみました。沸騰させてから15分ほど浸しました。
ちょっと明るい色になったと思います。
残りの糸(シルク、木綿、ウール 明礬媒染済)は、薄めのアカネ→ウコンでやってみることにしました。
アカネの液0.6リットルに水を加えて3リットルにしました。あまり温度が高くないほうがゆっくり染まるので40℃まで温めました。
写真だとオレンジ色っぽいですが、実際はもっとピンク系の色です。
シルクは40℃で2分くらいで取り出しました。綿とウールは5分くらい浸しても薄いので70℃くらいまで加熱。この間10分くらい。取り出して洗ったところです。これもオレンジ色に見えますが、もっとピンクっぽい色。(写真の色調整、難しいです・・・)
明礬液に10分ほど浸した後、ウコン液へ。
最初に使ったウコン液を引き続き使います。元気なオレンジ色になってきました。加熱して沸騰させたら火を止めて様子を見ます。10分ほどして引き上げて洗いました。
洗ってみると、だいたい良さそうです。
でもブータンの糸の色のイメージはもっと明るかったはず。ダメオシのもう一回染め。不織布に10グラムのウコンを入れて液に加えました。
明礬に10分ほど浸した糸をウコン液に入れて加熱。沸騰したら火をとめて放冷。事情があり、朝までこのまま(ブータンスタイル)。
乾かすと糸によって色味が違うのも面白いです。そして、力強い明るいオレンジ色になりました。
こんど、ブムタン地方に行ったら、ソナムさんはどんな手順で染めているのかしっかり教えてもらってこようと思います。