【染色遊び】蓼藍の乾燥葉で毛糸を染めてみました

夏に育てた蓼藍の乾燥葉を使って染めてみました。

そのまま乾燥させた葉と手で揉んで乾燥させた葉。後者のほうが濃い色になっています。乾燥させたときも、ぺったりとくっつかなくて乾きやすかったです。どちらも23グラムほどあったので、合計46グラム使いました。水の量は5リットル。

蓼藍

 

「最初10分煮たら黄色が出るからそれは捨てて」と教えていただいたので、その通りに。ほうじ茶みたいな色です。

(その後色々検索してみると、乾燥葉を不織布袋に入れて70度くらいのお湯に浸して揉むようにして黄色みを出す、を数回繰り返す、という方もいらっしゃいました。煮ださなくてもいいんですね。)

一番液

 

「黄色い液を捨てた後、同じ葉に水とソーダ灰とハイドロを加えて煮る」と聞いていましたが、ソーダ灰がなかったので灰汁を加えてpH10に。そしてまた想像が脱線してしまい、ここで還元剤のハイドロを加えなくてもいいんじゃないの?と思ってハイドロは加えずに10分ほど煮てみました。

その結果、どう見てもインディゴが溶出していません。いろんな方の記事を見てみましたが、ハイドロを加えて・・と当然のように書かれています。乾燥葉からインディゴを溶出するのにどうしてハイドロが必要なんでしょう??不思議・・・・

煮出した液

 

疑問をひきずりつつも、ハイドロ10グラムを加えて10分間加熱しました。黄色く透明な、「還元された」状態になってくれました。

還元状態

 

葉を取り除きpHをチェックすると、なんとpH7〜8くらいになっています。ハイドロを入れるとpHが酸性のほうに移行するとは薄々知っていましたが、ここまで変わるとは。「藍はpH10でよく染まる」と思い込んでいたので一瞬フリーズしてしまいましたが、灰汁を入れると薄まってしまうし、ソーダ灰もないし。ま、還元してる様子なので、とりあえず糸を入れてみることにしました。アルパカ、羊のウール、アクリル混、70グラム、3綛。

糸を入れる

 

5分間浸して水洗い。すっきり綺麗に染まりました。

染まった糸

 

今度やるときには、インディゴを溶出するときにpH12くらいの強めの灰汁でやるといいのかな、と思いました。