【ブータンの染料で染める】ヒサカキでハイノキsp.の代わりになる?

ブータンではアルミニウムを多く含むハイノキ科ハイノキ属の植物の葉(現地ではゼム、ゼムシャバなどと呼ぶ)を媒染に使います。ハイノキ属はアルミニウムを含むことの他に、黄色いことも特徴で、たとえばラックで染めるときにも少しだけ黄色がかった温かみのある赤に染まります。

日本にもサワフタギやクロミノニシゴリなどの木はあるのですが、なかなか手に入らないのでサワフタギの苗を取り寄せて植えました。使えるのは何年後かしら?

そこで、ハイノキほどではないけれどアルミニウムを蓄積するサワフタギでちょこっとやってみました。

 

210グラムのヒサカキの葉と枝をザクザクと切って4リットルの水で煮ました。

ヒサカキ

 

煮てるとなんともいえない匂いが充満してきます。

20分煮ると黄色い液になりました。

糸

 

綿、ウール、シルク糸合計198グラム。う〜ん、これは鍋の大きさに対して糸が多すぎ(深く反省)

沸騰させてから放冷。一晩おいておきました。

 

糸

 

シルクだけは黄色っぽくなりましたが、ウールや木綿は色の変化なし。

ハイノキ属を使ったときと同じくらい黄色くなってくれれば、明礬をちょっぴり足して使えるかな、と思ったのですが、ちょっと無理かなぁ。