梅の枝の染色実験
庭の梅の木を剪定したので、枝で染めてみました。
2年くらいたった太さ1cmほどの枝、見るからに染まらなさそうな細い若い枝を使ってみました。
ピーラーで鰹節状態に
1cmほどの太さの枝はピーラーで鰹節状態に。かなり中まで赤い。この色が出たら良いのになぁ・・。
細い若い枝はポキポキと小さく(細すぎて剥けないので)
煮出す
それぞれ枝6g,水500cc
沸騰してから20分煮出しました。
すぐに色が出始めます。若い小枝は緑色に。
20分煮出した状態。
漉した染液。どちらもほうじ茶みたいなです。pH7
煮出した後の枝。だいぶ色が抜けています。
10分間煮染め
染液を煮だしたら、容器に何度も移し替えて酸化させると色素が安定する、という教えをすっかり忘れてそのまま糸を入れて煮てしまいました。
その後、軽く水に通して0.2%明礬液に浸した写真です。
再び10分間煮染め
その後で染液に糸を戻すと媒染の効果で糸の色がどんどん濃くなります。10分間煮ました。こちらは残った染液の状態。
赤いです。もしかしたら、茶っぽい色素が糸に吸収されて、赤い色素は染液に残ってしまったのかしら。その逆にするにはどうしたらいいんだろう。
赤っぽく染めるのにはどうしたらいいのかな・・・
上からシルク、エリ蚕シルク、綿
写真より実際のほうが綺麗ではありますが、あの梅の枝の赤を糸に移すことはできないのかなぁ・・・・、という結果でした。