ブータンの納豆・臭いのきついタイプ(ペマガツェル県トンサ村)
ペマガツェル県トンサ村はホテルや道路事情の悪いところですが、綿栽培を今も続ける貴重な村です。どこでもOKな人なら、自給自足のブータンらしい暮らしが見られる最高の村です。
そして、今も納豆を作って食べています!
始めてトンサ村の納豆に出会ったのは2016年8月。村を後にしようとしたときで、食べるチャンスはなかったけれどまさに納豆。かなりきつい臭いでした。
2019年9月の染織の旅。ランチは村でいただくことになり、ぜひ納豆の料理も!とお願いしておきました。
村の野菜いっぱいのお料理、好きなものをとっていただきます。
お米と肉以外は全部村の食材です。茹でたトウモロコシが自然の甘さ、しっかりとした歯ごたえ、とってもおいしくて何本もいただいてしまいました。
お米の下の黄色いのはトウモロコシです。村は急斜面で水田ができません。そのためトウモロコシが主食でした。お米が買える今もよく食べています。
ジャガイモや唐辛子の白っぽいソースはチーズ。牛をほんの数頭飼っていて、バターやチーズを作っています。
トウモロコシの横の黒焦げっぽく見えるのはゴーヤ。多めの油でカリカリにしたゴーヤは超絶品です。
そして、右にほんのちょっと茶色っぽい塊がありますが、これがなにかの野菜の納豆和え。香り付けに納豆が入っているのですが、う〜ん慣れたら美味しいだろうなぁ。なかなか臭いがきついです。
他の地域では、唐辛子や野菜のチーズ煮に納豆を少しだけ入れてコクを出すことが多く、チーズをより美味しくするというイメージだったのですが、ここではチーズは入れないで野菜料理に納豆を加えるスタイルでした。
実は南部のシェムガンの山奥に行ったときにも、チーズはあまり使われていなくて、「エマダツィ以前」のブータン料理はこんな感じだったのかも知れないと思ったことがありましたが、ペマガツェルでまた同じことを感じました。
保存している納豆を見せていただきました。潰して何ヶ月も密閉しておくのだそうです。強烈な臭い、写真ではお伝えできなくて残念。