リビイッパ(ブータンの納豆)料理体験&農家ランチ @ラディ

地図2018年10月、定番になってきた東ブータン染織の旅。
たまには趣向を変えようと「納豆」や「焼酎」などの発酵文化も取り入れてみました。

 

野蚕のブラ織物の産地ラディ。
織り名人のナムゲイさんに納豆料理を見せていただきました。

 

納豆のことを東ブータンではリビイッパ(リビ=大豆、イッパ=発酵)といいます。今回作ってくれた納豆バーグはイッパベース(イッパ=発酵、納豆、ベース=パンケーキ状の食べ物)といいます。

 

ナムゲイさん、とっても楽しい方ですよ〜!

「作っておきましたよ〜」
持ってきてくれたのはお目当ての納豆。

3日間大豆を発酵させて、昨日、調味料を混ぜて丸めたもの。
すぐに焼いて食べてもいいですが、竈の上などに広げておいてけば数ヶ月保存可能です。

ナムゲイさん

 

こちらは、丸める前の納豆。
大豆を茹でてから4日目。ところどころ白い菌の塊が見えますね。臭いはきつくありません。
大豆は皮を向いて茹でています。(皮を剥かない人もいるそうです)
ダンボールにビニール袋を入れて、その中に茹でた大豆を入れて軽く包んでおいたもの。いわゆる納豆菌などの菌を植え付けることはせずに自然に発酵させます。

発酵大豆

 

これから調味料を加えていきます。
左から、納豆、唐辛子粉、山椒、塩、手前はニンニク。

材料

 

石臼と杵。東ブータンの家にはどこにでもある道具。染料を潰すのにも、食材を潰すのにも大活躍。
まずは納豆から。

潰す

 

みんなで交代でやってみました。見てると簡単そうですが、なかなかコントロールが難しい^^;

この後、調味料を少しずつ加えながら潰し混ぜていきます。

よく潰れてきました

 

形を作っています。手前は我らがドライバーのチャドさん。東ブータン出身なので大事な通訳でもあります。ブータン国内の言葉の違い(これって方言じゃなくて違う言語ですよ!)はブータン人どうしでも通じないのです。奥はアシスタントガイドのドルジ君。日本語勉強中。

形作り

 

出来上がったら干しておきます。

干す

 

ちなみに、こちらは一ヶ月前に作った納豆。いかにも熟した色ですね。発酵の臭いも強くなっています。

熟成納豆

 

ランチタイムです。
食べる前の撮影大会。
ブータンのホテルの食事も美味しいのですが、外国人向けのアレンジ料理。ですから私はナムゲイさんの家庭料理がいつも楽しみです。みなさんにも大好評でした。

お昼ごはん

 

焼き納豆(イッパベース)、香ばしくてあまりクセがなくて美味しかったです。
白いご飯はナムゲイさんの田んぼのお米です。ラディのお米はやや粘り気があって💕🌟✨とっても美味しい💕🌟✨
いんげんのチーズ煮、菜の花のような野菜、チキン。
一番下の赤いのはトウガラシと野生の蘭の花の煮物です。わかりにくいけどスプーンにちょっとかかっているのが蘭の花です。

ご馳走

 

Cymbidium hookerianum (ラン科シュンラン属)
蘭の花・・・・食べちゃうのね・・・採るのも大変だと思うけど、ある意味ブータン人ってとってもグルメだわ・・・。

ラン

 

私たちが(というかほとんどドライバーとガイドが)作ったイッパベース。何枚もお代わりいただきました!

焼き納豆

 

ブータンにはもっともっと面白い食材や食べ方があるんです。本当に面白いです。

ブータンのローカルグルメ、地酒、納豆、山菜etc. ディープな食文化ツアーができないかなぁ、行きたい人いらっしゃいませんか?