【チュラ・カムタン】ブータンそっくりなアルナーチャルのチーズ料理
北東インド・アルナーチャル・プラデシュ州を訪れる外国人ツーリストは少なく、旅行者のほとんどがいわゆるインド人。標高が高くて涼しいので人気の避暑地。ホテルや食堂の食事もインド料。
典型的な地元の食事が食べたい、と思っていたら、ディランのゲストハウスのオーナーが作ってみせてくれました。2019年4月の旅の記録です。
作ってくださったのは「チュラ・カムタン」(チーズのおかず)です。
メイン食材は鶏肉とジャガイモ。ジャガイモを皮を向いて輪切りにしています。手前は鶏肉、生姜、ニンニク、「チュラ」という熟成チーズ。ディランの近くの山の上にはヤクを飼う遊牧民族がいます。おそらく彼らが作ったものでしょう。写真には写っていませんが茹でてから乾燥させた白い唐辛子、塩、春雨。まんまブータン料理の食材です!(あ、でもブータンでは肉料理にはチーズは入れないかも)
鍋に水を入れて鶏肉も一緒に入れます。
ジャガイモ、生姜、ニンニク、乾燥唐辛子、塩、チュラ(熟成チーズ)を入れます。
こちらがチュラ。(もしブータンと同じだとしたら)ヤクや牛、その交配種のゾウなどのミルクを熱してタンパク質を分離することでチーズを作ります。この段階では発酵させていません。この飴色のチュラはそれを子ヤクの皮などにぴっちり包んで何ヶ月もおいておくことで熟成させたものです。うまみの塊。あ、そういえば、ブータンの山岳民族のブロクパと呼ばれる人たちもチーズのことを「チョラ」といいます。またブロクパは国境をこえてアルナーチャルにも住んでいます。
緑色の葉っぱは「ワモン」といって、高山で採れる山菜だそうです。少しの量で200Rs.もすると言われました。何だったのかな?春雨を最後に入れます。
うまみたっぷり。あまり油っぽくなく、辛さもほとんど感じないくらいで優しい味でした。
チーズがおかずの味付けに使われていたり、茹でて干した白い唐辛子を使ったり、ブータンとの共通性を感じました。
アルナーチャルは駆け足でしたが機会があればまたゆっくりグルメの旅に行きたいです。