【染色遊び】ブータンの方法で藍玉作り、失敗の巻

藍
腐敗はしなかったけれどカビてしまった

ブータン東部のラディ地方では、リュウキュウアイを藍玉にして保存します。
片手で握れるサイズ。
ものは試し、できるかどうかは別として、作ってみることにしました。
ブータンのガイドに村の人に問い合わせてもらいました。我が家のリュウキュウアイはまだ成長途中で使えないので蓼藍での実験です。

藍玉
ブータン、ラディ地方の藍玉

ずっと前にラディに行ったときに簡単な実演を見せてもらいました。リュウキュウアイの葉を潰して灰とまぜて丸めておいておく、というものです。でも、やってみるとカビが生えてしまいました。今回問い合わせてもらうと、葉を潰して灰をふりかけたら発酵させて臭くなってから丸めるのだとか。きっとあのときには、私達が数時間しかいなかったのでショートカットで見せてくれたんですね。

藍玉作り
藍玉作りの実演

さあ、8月21日(土)、実験開始。

蓼藍の葉87グラムをフードプロセッサーでみじん切り状態にしました。ブータン式に潰したほうが水分が出るし、効果も違うのかも知れません。

ミキサーにかける
藍の葉をフードプロセッサーにかけた

隣のおうちが薪ストーブを使っているので、灰を譲っていただいています。灰11グラムをふりかけて、さらに消石灰も5グラムふりかけました。ハードウッドの灰ではないのでpHがあまり高くないだろうと思ったからです。想像ですが、藍を発酵させる枯草菌はアルカリにとても強く、高アルカリの状態にすれば他の菌は死んで枯草菌が生き残って、腐敗せずに発酵してくれるんじゃないかと。。。

藍と灰
藍の葉と灰を混ぜた

 

腐敗を恐れて灰のかけすぎのような気もしますが、これでよし、としましょう。
乾燥防止と、雑菌をある程度防ぐためにふんわりとビニールをかけておきました。
さて、どうなるでしょう?

ビニールの覆い
乾燥を防ぐためかるくビニールで覆う

9月2日(木)
12日目にして敗北宣言。
腐敗はしなかったけれど、全体にカビが生えてしまいました。
やっぱり、今度東ブータンに行ったらよく聞いてこなくては。ほんとうは一ヶ月くらい滞在して一緒に作りたいです。

藍
腐敗はしなかったけれどカビてしまった