【染色遊び】アボガドの皮で木綿糸を染めてみました

アボガドの皮で木綿糸を染めてみました。
最初にアボガド3個分の皮と砕いた種(合計172g)水3リットルで染めたら薄黄土色にしかならず、がっかりして鉄媒染をかけてグレーにしてしまいました。わずかに赤みのあるいいグレーにはなったのですが、悔しいので再度挑戦しました。今度はアボガドらしいピンク色に染まり満足。以下忘備録です。

アボガドの皮 30g 水3リットル
木綿糸(呉汁処理済)37g
0.2%明礬液で媒染

 

アボガドの皮の内側を歯ブラシでこすって食べる緑色の部分をよく落としました。ここは脂分が多いので綺麗に落としたところ、濁りのない染液がとれました。皮を手で小さくちぎって3リットルの水を入れて加熱、沸騰し初めてから約20分間沸騰を続けた後、濾過して染液をとりました。

アボガド
赤系の色は染材の量が多いとかえって染まらないと習ったので控えめです。
アボガド染液
加熱を続けると皮の色が抜けて水の色が紅茶色になってきました
アボガド染液
濾過したばかりの染液

 

木綿糸は呉汁処理してあったものを使いましたが、呉汁をかけないほうが澄んだ色に染まると聞いたので次回試してみたいと思います。

濾過した染液を、もうひとつの容器にザザザーっと移し、またザザザーっと戻し、を10回行い、赤い色素を酸化させて赤味を強くしました。

糸を染液に入れて再加熱して沸騰し始めたらすぐに火を止め、そのまま15分浸しました。ときどき糸を揺らしてムラにならないようにしました。煮続けてもよいのですが、今日はそのかわりに2回重ねて染めることにしました。

15分経過後の糸には無媒染なのにかなり色が入っていました。アボガドは染まりやすいんですね。そして染液の色は澄んだ赤い色になっていました。

糸を取り出して明礬液に浸し、20分間媒染しました。

赤い染液
紅茶色だった染液は、1回目の浸し染めの後で澄んだ綺麗な赤になりました。

 

再び糸を染液に戻して加熱、沸騰したら火をとめて15分間浸しました。やはり媒染の後では色の入り方が違います。どんどん濃くなって嬉しい!15分後に糸を取り出すと、染液から赤い色はほとんど抜けています。

取り出した糸をもう一度明礬液に浸して20分間媒染しました。

2回めの染液
真っ赤だった染液はだいぶ薄くなりました。
糸
2回めの媒染中。色の入り方が力強くて嬉しいです。

 

ダメ押しでもう一度染液に糸を戻して加熱し、沸騰したら火をとめてしばらく(3時間くらい)放冷しました。

糸を取り出すと、染液からは赤い色はすっかり抜けています。

糸をよく水洗いして干して出来上がり。

最後の液
最後に残った染液。

 

失敗したおかげで予定外のグレーも染められたし、ピンクに染める分量も分かりました。もう少しいろんな色で染めたらジャディマ(虹ストライプ)のブータンのカード織りのサンプルを織ってみたいな、と思っています。

糸