【吾野の自然】<シダ> 芒状突起が印象的なアスカイノデ 

1月に八丈島に行って「シダがわかったら旅は10倍面白くなる!」と思い、この意欲があるうちに家の近くのシダ観察を始めることにしました。とりあえず10種類が目標です。

2022年2月2日。最初のひとつ。

アスカイノデ(だと思う)Polystichum fibrilloso-paleaceum  オシダ科イノデ属
株を作って放射状に葉を広げていました。

アスカイノデ

 

葉柄の鱗片。細長くちょっとねじれている。柔らかい。鰹節みたい。図鑑に「イノデ」は幅が広い、「アイアスカイノデ」は中央が黒褐色、「アスカイノデ」は細長くてねじれる、とあるので、これは「アスカイノデ」だろうと判断。

アスカイノデ

 

私にとって一番印象的と思ったのは、小羽片の先の繊細な突起。イネの穂の先みたいなのを「芒状(ぼうじょう)」というのだそうです。小羽片の形も美しく、片側は耳状、もう片側はカーブが少なくて鋸歯がある、葉の表面はツヤツヤしています。

アスカイノデ

 

ソーラスがまばらに付いています。図鑑の「小羽片の軸と葉縁の中間でやや軸よりにつく」という説明にも合っています。葉軸にもぎっしり細い鱗片がついています。

アスカイノデ

 

ソーラスの拡大写真撮ってみました。「虫???」と思ったのは、胞子嚢の「環帯」というものです。どう見ても虫ですけどねぇ。

アスカイノデ