【吾野の自然】<シダ> 頭がパサッと落ちるクマワラビ
シダ観察10個チャレンジ、5個目。
クマワラビ オシダ科オシダ属 Dryopteris lacera
よく見かけるシダ。たくさん生えている株のほとんどが、齧られたみたいに先端がなくなっていました。こんな感じ。
めずらしく、まだ形の綺麗なのがありました。やや小さめです。同じ株の大きな葉はやはり頭が落ちていました。
株の根元
葉柄下部には鰹節のような大きめの鱗片がボサボサついています。
クマワラビはこの鱗片が明褐色、オクマワラビは暗褐色。ということで、このシダはオがつかないクマワラビと判断しました。
少し上のほう、葉軸にはあまり鱗片はついていません。
葉の先のほうにお行儀よく並んだソーラス。胞子を飛ばした後、この部分が枯れて落ちてしまいます。
表面は、波模様のような繊細なくぼみが美しく、とっても目立ちます。
1つの羽片の先から途中についている小羽片は、羽軸にくっついていますが、一番下の小羽片は耳状に切れ込んでいます。
ソーラスのクローズアップ。