【吾野の自然】<シダ> ハの字が目立つオオイタチシダ(?)
シダ10個観察チャレンジ6個目
オオイタチシダ オシダ科オシダ属 Dryopteris pacifia (?)
「ハの字」がすぐに目に入り、きっと簡単!と思ったけどヤマイタチシダかオオイタチシダかの区別が難しかったです。
生えていたところ。
根元
全体の形をあらためてみてみました。一番下の小羽片が大きくて「ハの字」の形です。表面はやや光沢があり、濃い緑色。
基部の鱗片。黒っぽく細長い。
葉軸裏の鱗片。鱗片基部がヤマイタチシダは袋状、オオイタチシダは扁平が多いそうだが、判断できない。
羽片先の辺縁が、ヤマイタチシダは全縁、オオイタチシダは鋸歯があるとのこと。鋸歯があるので、オオイタチシダかな。辺縁の反曲具合も、ヤマイタチシダはしっかり反曲するそうです。
小羽片の形 その1.鋸歯はあるけど切れ込みは少ない。ほとんどがこの形
やや大きなものは切れ込みも大きくなる。他のシダもそうだけど、小羽片の形は変化しやすいのですね。
ソーラスは葉裏全体についていました。
中肋と葉辺の中間に並んだソーラス
ソーラスのアップ。最初見たときには虫に見えた輪帯。YouTube動画でバネのように反り返って健気に胞子をポーンと飛ばしている姿を見てから愛しく感じます。