【ブータンの染織】木綿の精錬はお湯で煮るだけ
生成りの木綿糸を買ったので精錬しようと調べると、まぁ、いろんな方法があること!
どれが正しいんでしょう。初心者の私は迷子の気分。
そういえば、ブータンではどうやっていたかな?と写真とノートを探してみました。
2019年9月10日、東ブータン染織の旅で訪れたペマガツェル県トンサ村。今でも綿花栽培をしている、とっても貴重な村です。
私達の目の前で紡いでくれた木綿糸。
湯を沸かして乾いたままの糸綛を入れました。灰汁くらい入れるのかと思っていたので、ちょっと意外・・。
5分ほど煮ます。こぼした水は茶色くなっていました。
ノートには洗ったかどうか記録していません。うかつでした。今度行ったら確認しなくては・・。
糸を絞るのにとっても便利な棒。綛をねじって引っ張るとしっかり水を絞れます。こういうささやかな暮らしの知恵を見るのが、村を訪ねる楽しみ。
綛を広げて乾かします。
というわけで、ブータンのトンサ村では、綿の糸はお湯で煮るだけの精錬方法でした。ふだん綿糸を扱っているお客様のお一人がびっくりされていました。日本なら何かしら洗材を入れて精錬しないと染まりにくいのに・・・と。もしかしたら、トンサ村でも灰汁や石鹸を使えばもっとよく染まるのでしょうか?それとも、まったく機械を使わずに紡いだ糸は機械油などが一切ついていないので、お湯で煮るだけでよいのでしょうか。
旅先で全く違うものを見るのも新鮮ですが、共通のものでも違うことを見つけると、また面白いですね。