ブータンのツァンツァン(織り道具)を作るカルマおじさん Ap Karma’s tsangtsang

Tsangtsang is a spatula used for Bhutanese weaving. It is available at the weekend market but Aum Jambay always asks a man in her village to make a particular shape of tsangtsang comfortably fit in her fingers.

ツァンツァンとはブータンの織りの道具です。
模様を織り込むときに使う「ヘラ」です。
シンプルな道具ですが、やっぱり微妙に手になじむ形というのがあって
ジャンベさんはいつも村にいる知り合いのおじさんに作ってもらうそうです。

ジャンベさん
ツァンツァンで模様を織りこむジャンベさん

I requested Aum Jambay to send his photographs and finally I could meet him in a photo. He is Ap Karma Tenzin, 63 years.  He lives in Phagidung, Dagana, Thimphu, Paro, staying  in turn with his 7 children. He cuts bamboo which was collected one year before and makes Tsangtsangs with his Bhutanese traditional knife . He even polishes them with the same knife.

どんな人が作っているんだろう。

ジャンベさんに、今度そのおじさんがツァンツァンを届けに来たら、写真を撮って送ってくれるようにお願いしました。

「写真??日本人が会いたいだって?ははは・・・。」

そんな声が聞こえてきそうな写真が届きました。カルマ・テンジンさん。63歳です。

カルマさんの住所は?と聞くと、いつも移動しているそうです。というのも、7人のお子さんがいて、東ブータンクルテ地方のPhagidung村、南のダガナ、西の大都会ティンプーやパロ・・とお子さんたちのところに順番に住んでいるのだとか。

ツァンツァンの材料は竹。去年採った竹を1年間寝かせてから使うそうです。どんな竹なんでしょうね。
そして使う道具は伝統的なブータンのナイフ1本。竹を割るところから仕上げの表面を磨くところまで同じナイフでやってしまうそうです。
そもそもブータン人の男性は、いつでも懐に漆の器とナイフを持ち歩く伝統があったんです。そのナイフであらゆる仕事をこなしてしまう。枝を切って薪にしたり、肉や野菜も切る。カルマさん、そのナイフでツァンツァン作ってるんですね!

カルマさん
カルマおじさん。私たちのために作ってくれたツァンツァンを持ってきてくれました。

After knowing Ap Karma, I feel happy to weave with his Tsangtsang. I wish one day I would be able to see him making Tsangtsang.

念願のツァンツァンおじさんの顔が見られました。ツァンツァンへの愛着も倍増。織りも上達????

いつかツァンツァンを作るところ、見せてもらいたいなぁ。