カード織り練習用道具ができました

(30cmのものさしは長さが分かるように置いているだけです)

 

ブータンの織り名人ジャンベさんに習った「カード織り片面縫取織り」。もっと誰でも簡単に始められたらいいな、と思って練習用の道具を作ってみました。

まずは使えるかどうか、試しに織ってみました。

カード枚数は32枚、70センチに整経しました。

 

クランプでテーブルにつけてこのようにセットします。

カード織り道具

 

バックベルトはウエストの高さではなくて、お尻の下に敷いてしまうくらいが安定します。糸の角度そのまま一直線のイメージ。

カード織り道具

 

紐がはずれないように切り込みを入れました。この棒はお腹に近いほうが安定します。紐の巻き具合で調整します。

カード織り道具

 

色々試してみて、この吊るし方が安定すると思いました。クランプとクランプの間が広すぎると棒が外れるので狭めにします。

カード織り道具

 

棒にかかっている糸の並び方は最初に整えておきます。交差したり重なったりしていると、織り進むにつれてカードが回しにくくなります。

カード織り道具

 

刀杼を使ってみました。軽い刀杼ですが練習用には十分使いやすいです。

 

 織り進んできたら織った部分を少し巻取ります。丸棒をこのように当ててぐるぐると巻いていきます。

カード織り道具

 

このようになります。

カード織り道具

 

紐を角棒にかけてから丸棒にかけます。このままだとせっかく巻いたものがコロコロと戻ってしまうので、もう1本の丸棒を使います。

カード織り道具

 

もう1本の丸棒は、下側の紐だけに1回巻き付ければよいです。この棒がストッパーになってくれます。3本の棒はきっちり一緒にしておいてあげます。

 

巻き取った分だけ短くなるので、上の棒に紐などをかけて伸ばしてあげます。私は紐の使い方が下手なので余り布でこんなものを作ってみました。ちょっと手間でしたが安定してスグレモノでした。

 

ブータンの女の子がお母さんから一番最初に習う「ケルマテクパ」(ハエの羽)が織れました。

 

貸し出しだけの予定でしたが、販売して欲しいという声をいただきましたので刀杼と角棒を販売します。詳しくは資料販売のページ(下のほう)をご覧ください。

製作の様子ブログ

樹齢90年の西川材でブータンの織りWS用ツィクを作りました