竹のツァンツァン(模様をすくうヘラ)Tsangtsang

竹のツァンツァン
ジャンベさんから送っていただいたツァンツァン

Kelzang handicraftのジャンベさんにずっと前からお願いしていた「ツァンツァン」を送ってもらいました。ブータンの片面縫取織りの模様をすくうヘラをジャンベさんの出身地ゲンパカップ村ではツァンツァンと呼びます。

週末の市場でもメタル製のツァンツァンが手に入るそうです。でも、ジャンベさんは竹製のほうがお好みだそうで、ふるさとの手先が器用な知り合いに頼んで作ってもらうそうです。手に馴染む細さ、ちょうどよい膨らみ、など、心地よい加減があるのだそうです。ちなみに、その村はとっても遠いです。今は自動車道路ができたので少しラクですが、車でも3日かかります。

 

ジャンベさん
ツァンツァンで模様を織りこむジャンベさん

私が織りの練習をがんばると、ついついツァンツァンの先のほうを親指と人差し指でしっかり握ってしまいます。ジャンベさんはといえば、親指と人差し指は軽く添えているだけです。ツァンツァンの真ん中あたりを中指から小指にかけての3本指で軽く握り、親指と人差し指を自由に開放しているので、ツァンツァンを持ったまま糸を向こう側に渡したり、2本の糸をくるっと交差させたり、なんて軽やかな動きでしょう!見ているだけでうっとりします。ジャンベさんと同じツァンツァンを使って、ジャンベさんが一緒にいてくれるような気持ちでまた練習しよう、と思いました。