”本物のヤクのヨーグルト” チベットの旅でブータンを考える Real Yak(Ji)`s yogurt – Learning of Bhutan in Tibet
今年のチベットの旅を通じてブータンをあらためて考えなおしたのは、ブータンにとってとても大事な乳製品のこと。Milk,cheese, butter, dairy products are very important for Bhutanese people. I thought it came from Tibet in the past but I went to Tibet and found the way of using milk is totally different between Bhutan and Tibet.
ブータン人はミルクや乳製品なくしては食生活が成り立たない国で、私はずっとそのルーツはチベットから来たのだと信じ込んでいました。
けれどチベットに行くと同じように放牧しているヤク(←ヤクというのは雄だけですが、まぁ、ここでは分かりやすく・・・)のミルクを利用しているのに、その方法はまったく違っていました。
例えばこれ、農家で振る舞っていただいたおつまみ、真っ白のもの、少し黄色い海綿状のもの、どちらも乾燥させたチーズです。
これは庭先でチーズを乾燥させているところ。ちなみに、ここでは牛のミルクを使っていましたが、ヤクのミルクも同じように使います。
町の店先には、サイズの違うチーズがこんなに豊富に売られていました。分かりますか?真ん中の列、奥のサラサラから手前のゴツゴツまで全部チーズです。粉チーズ状のものは、ツァンパと一緒に捏ねて朝食に食べます。
ブータンでは料理にインド製の菜種油などを使うことが多く、バターは貴重品ですが、チベットではバターの大きな塊が売られていて、本当にバターをいっぱい消費していました。
そして、チベットの乳製品で一番美味しかったのは「本物のヤクのヨーグルト」と嬉しそうにガイドさんが出してくれたこのヨーグルトです!牛のミルクを混ぜていない100%ヤクのヨーグルト、遊牧民から直接買ってくれました。バター分を取り除いていないので、色も濃くて味も濃厚です。ほんとうに美味しかったなぁ~~~。ブータンにもヨーグルト(チベットと同じ”ショ”といいます)はあると聞きますが、あまり作らないようです。食べたことあるかなぁ・・・記憶がありません。
ヨーグルトをパリというパンに乗せて食べます。お手本を見せてくれているドライバーさん。ヨーグルトをいっぱい食べたいので私はパンの上に載っているヨーグルトばかり食べてしまいました。
ブータンの乳製品文化、チベット由来のものと、ヒマラヤ南部の土着文化由来のものと、実は両方混ざっているんじゃないかと感じました。チベット的と思っていたものが、すごくブータンの特徴があるものだと分かり、新鮮な興味が沸いてきました。