ブータンで使っている糸の太さ?分かりません!・Yarn shop in Bhutan

ブータンのカード織りのオンラインクラスで多かった質問のひとつは「ブータンで使っている糸の太さ」でした。この質問にはとっても答えに窮しました。

その理由は、糸やさんで糸を買うときには何の表示もないからです。

何番手とか何デニールとか、綿100%とか、ポリエステル混とか、そういう記載がなにもありません。

綛の大きさも違うので、ど〜んと積み上げられた中から好きな糸を選び、その場で重さを計ってもらうだけです。織り手の経験と知識がないと買えません。

 

ブータンの糸やさん
棚いっぱいに糸がつまれたブータンの糸屋さん

 

糸の種類は「ジャチン」「テリコットン」「トゥクリ」と呼ばれるものがメイン。それが何かは個人はもちろん、政府やNGOのテキスタイル指導団体も誰も知りません。ジャチンはアクリルに見える。テリコットンは何かの化学繊維。トゥクリはもしかしたら綿かも知れない・・けど、分からない。

KelzangHandicraftのヌモちゃんも、お客さんに聞かれていつも説明に困るそうです。

そのKelzang Handicraft が新しい帯を試作しました。いつもどおり地糸は「テリコットン」模様糸は「シルク」。糸の種類は変えずに模様糸を化学染料から草木染め糸に変えました。とっても綺麗。でもそうなると、せっかくなら地糸も天然繊維が似合うなぁ、と感じます。

 

トゥクリは、綿にも染まるはずの染料でも染まらないからきっと綿ではない、とヌモちゃんは言っていますが、綿じゃないのかなぁ・・。もしトゥクリが綿100%なら、天然繊維100%の織物ができるのに。

そしたら気持ちいいだろうなぁ。(ブータンのまんま社会も好きですけど)

というわけで、私の次のチャレンジは、「ブータンの謎の繊維を解明する」です。

草木染め帯
自然の染めはほっとしますね