織った人を想像し、いつか会いたいと思う I want to meet weavers
ブータン人の機織り技術は凄いと言われるし、実際そうなんですが、私達が期待する完璧さとは違っておおらかに織ったもののほうが多いです。
ブータンから届いた帯を眺めていると、織った人の性格が伝わってくるようで、彼女たちの姿、笑い声が目にうかんできます。
元気なカラフルな帯、今回の試作の草木染の帯は、Kelzang handicraftがいつも帯を織ってもらっている「ファミリー」のもの。母、娘たち親戚女性チームがいて、その誰が織ったのか帯の表情も様々だけれど、きっと笑いがたえない楽しい人たちなんだろうな。ちょっと曲がっていたりして、細かいことは気にしないブータン魂あふれるタイプ。
手にとったときに「気持ちがいい」と感じる帯が1本ありました(上の写真真ん中)。真っ直ぐで打ち込みもしっかりしているけれど、緊張感はなく、ふわっとした感じ。40歳代の娘と60歳代のお母さん、難しい注文にも応じてくれる貴重な母娘だそうです。お嬢さんは、お母さんに「もう織りはやめてのんびりしたら」と言うのですが、お母さんは「小さいときからずっと織ってばかりいたから他にやることがなくなる」と言って織り続けているそうです。2人ともいつも心が穏やかな人たちなんだろうな・・・と勝手に想像しているのですが・・・?。
今度ブータンに行ったら彼女たちを訪ねて地酒を酌み交わし、一緒に大笑いしている自分を想像して楽しんでいます。