ツァツァ お墓のない国ブータン tsatsa-a mini stupa

ツァツァ
道路脇の岩のくぼみに納められたツァツァ

December,2020 we visited Haa where the good old customs are still remained. We also had an opportunity to meet a tsip ( astrologer  ) to learn when and how to make tsatsas.

ブータンに行くと、道路脇の崖、マニ車、あらゆるところにカップケーキのようなものが並んでいるのに気がつきます。 

これは「ツァツァ」(ツァサ)という、小さな仏塔です。

2010年12月「ハの魅力を味わい尽くす旅」、ブータンの昔ながらの暮らしが今も続く「ハ」に4連泊。ここで、村の占い師リンチェンさんにツァツァのことを教えてもらいました。

平和なハの谷を見下ろす
ハはとても平和で美しい谷

冬は都会の人たちも里帰りし、一緒にアーチェリーをしたり、家々の行事を行ったり、ハの郷土愛がとても高まる特別な季節です。ハ出身のガイドさんに案内してもらうと、ふだん見られないブータンを体験できます。
I love Haa in winter. Many Haaps living in other places return home, play archery, attend local rituals. 

占い師のリンチェンさん
占い師のリンチェンさん。占いのチャートを広げて説明中

占いはブータンの暮らしにとって、とっても大事。家を建てるとき、ビジネスを始めるとき、病気のとき、来年の運勢を見るとき、占い師さんは集落の大事なコンサルタントです。どんなふうに占うのか、その道具を広げてみせてくれました。 The astrologer in Haa showing his chart and explain how he can see the answer.

ツァツァ製作
ツァツァに塗った色を乾かしている

 占いでもし悪い結果(よくある例としては病気など)がでたときには、それを避ける方法を教えてあげるのも占い師さんの仕事です。いろいろな方法がありますが、その中のひとつが小さな仏塔ツァツァを作ることです。ちょうど誰かのために作ったツァツァが並んでいました。He was making tsatsas for someone to avoid misfortune.

ツァツァの型
リンチェンさんがいつも使っているツァツァの型

粘土を集めてきて型に入れて形を作ります。型は大きいもの、小さいもの様々。仕上げの色も白だけでなく、金、銀、赤、青などいろいろです。Put clay in the mold to make tsatsa. Tsatsa has many varieties, big, small, white, gold ,silver, red etc.

小さなお経を入れる
小さなお経

ツァツァは小さな仏塔なので、中に小さなお経を入れます。
誰かが亡くなったときには、火葬後に骨の一部(できればおでこの骨)をすりつぶしてツァツァに入れます。ブータンの人はお墓を作らず遺灰は川に流します。ツァツァに納められた骨も、長い時間の中で自然に帰っていきます。 Tiny buddhist scriptures to be put in tsatsa. If it is for someone passed away, a little bit of bone shall be put in tsatsa.

まとめ
ツァツァは病気治癒など様々な目的で作られる。
ツァツァは亡くなった人のためにも作られる。(骨入り)
占い師さんはブータン社会の大切なコンサルタント