ブータン「マニアじゃないけどただの観光旅行ではない」旅のアルバム
「あんまり偏った内容の旅はねぇ・・・・」
「ホテルや食事も快適なほうがやっぱりいいわ・・」
という方のために、ティンプーやパロに行く「初めてのブータンツアー」もやっています。
でも、少しだけ足を伸ばしてハに行き、そこでは観光から離れてブータンの人たちのふつうの暮らし・・といいますか、ガイドさんの実家なのですが・・を見せていただいています。
有名な観光地と地味なところと両方体験した後では、ほとんどの方が地味なブータンのファンになってくださるのが嬉しいです。
This is the tour album we visited the famous places in Thimphu and Paro, as well as we had special time with local people in Haa. June, 2017.
2017年6月13日から8日間のブータンの旅。お天気にも旅の仲間にも恵まれて、とてもいい旅になりました。
ここには写真がありませんが、ちゃんと観光名所も見学しました!
パロ空港に到着。2300m。みなさん、出発前は高山病を心配されるのですが、日本にそっくりな風景に心配も吹きとびます。6月は雨季ですがお天気も上々。
王様ファミリーの写真が空港で迎えてくださいます。国の代表の方が美しく尊敬されているということはブータンにとって本当に幸せなことですね。
パロから車で1時間半、ティンプーに向かいます。木が少ないのは伐採のためではなく、強い谷風のためです。急斜面で牛が放牧されていることも。「牛が斜面にいる!!」と驚く日本人。それを見て呆れるブータン人。
車を止めて道脇のお店を覗きました。白く繋がっているのは乾燥チーズです。果物も美味しそう。1日目は飛行機疲れもあって車に酔いやすいので、道草を食いながらゆっくり移動です。翌日からは気分爽快です。
ティンプーのホテルです。シャワーのお湯の調整が日本人にはちょっと難しいかも知れません。でも清潔で快適です。ただエレベーターはありませんので、2階か3階までは上れるくらいの体力は必要です。
ホテルの食事。もっといっぱい山盛りにする前に写真撮影。おしゃれで美味しいです。
ビックベーカリーに行ってみました。障害を持った若者が美味しいパンやクッキーを焼いています。お土産にもいいですね。でも持ち帰りに便利な箱に入っていないので、箱は日本から持参しましょう。
この年のツアーではアカネやラックの染色と、機織り体験(希望者のみ)をしました。織りの産地の東ブータンに行くのは体力的に無理、という方のために。最近はやっていませんが、ご希望があればできます。
チョキ・アートスクールを見学させていただきました。仏画、刺繍などのクラスも。この学校は経済的な事情で普通の高校に進学できなかった若者を無料で受け入れて、将来職人として自立できるよう指導しています。
学校のショップ。学生たちの作品を販売しています。売上は学校の運営費に。お値段も安いし、ブータン人が製作したものなので、とてもおすすめです。町のお店で販売しているものの多くは、ネパールから買ってきたものが多いのです。
ティンプーでお買い物などを済ませて、何もない「ハ」にやってきました。いつもの宿、リスム・リゾートです。ハをこよなく愛するオーナーが建てた気持ちのよいホテルです。私はハに来ると、やっとブータンに来た、とホットします。
ホテルの朝食。素朴でとっても美味しい。細胞が元気になるのが感じられます。左のはちみつとバターを乗せているのはハの特産品のダッタンソバのパンケーキ。お粥はみなさんにお疲れが出ないように、毎朝特注で出してもらっています。
ホテルの敷地内で撮影したセアオモズ。自然に癒やされます。
ハにはまだ自給自足に近い暮らしが残っています。ガイドのキプチュさんの生まれた農家におじゃましました。キプチュさんのお姉さんに、郷土料理のヒュンテの作り方を教えていただきました。
キプチュさんのお姉さんが朝早くから準備してくださったごちそう。ハの郷土料理ヒュンテは右の餃子のようなもの。蕎麦粉と小麦粉の皮、蕪の葉とエゴマたっぷりの餡を包んで茹でています。香ばしくて美味しい。冬のハのお正月に食べるともっともっと美味しいんです。赤いお米の御飯、豚肉と大根、きゅうりとカッテージチーズの山椒味サラダ、唐辛子のチーズ煮。ホテルの外国人用ブータン料理ではなく、一度だけは本物のブータン料理を食べるのもいいと思いませんか?
ガイドのキプチュさんとお姉さんのツェリンさんです。とってもいい家族。
ハの商店の前でお坊さんたち何をしているのかな。のんびりした時間。
ハの守護神を祀るラカン・カルポ寺にお参り。お寺の周囲にはマニ車が並んでいます。これを回すと中の経典を読んだのと同じ功徳があります。みなさん、ずらりと並んで丁寧にまわしていらっしゃいました。功徳いっぱい。
この笑顔。いいですね〜!ハの人はみんな元気です。
2泊したハにお別れ。空港のあるパロに戻ります。ハの谷を振り返ります。ハには観光名所はありませんが、ハの人にふるさと愛にあふれる案内をしてもらうと、ほんとうにいい時間を過ごせます。
アンドロサケ・フッケリアナ(サクラソウ科トチナイソウ属)Androsace hookeriana
3780mの峠を越えての移動途中には高山植物がいっぱい。夏にブータンにいくなら、チェレラ峠はぜひお見逃しなく!
ラヌンクルス・ブロテルシー(キンポウゲ科キンポウゲ属)Ranunchulus brotherusii 黄色いカーペットのようでした
ポネロルキス・クスア(ラン科ウチョウラン属)Ponerorchis chusua とってもとっても小さなランですが、花は派手ですね
ポリゴナトゥム・レプトフィルム(?)ユリ科アマドコロ属 Polygonatum leptophyllum ?
ユキザサの仲間からマイヅルソウ属になってしまった・・ユキザサってもう呼べないのかしら?
Maianthemum oleracea (キジカクシ科マイヅルソウ属)
キバナノコマノツメ(スミレ科スミレ属) Viola biflora
アネモネ・ルピコラ(キンポウゲ科イチリンソウ属)Anemone rupicola
トレッキングをしなくても青いケシが見られるのですよ〜!ちょっと尾根の上は歩きますけどね。メコノプシス・エロンガタ(ケシ科メコノプシス属) Meconopsis elongata
・・ これでも一部なんですが、ついつい、花の写真が多くなってしまいました。
チェレラ峠です。写真ではわかりませんが、地面には1cmくらいの花があちこちに咲いていて、時間がたつのを忘れてしまいそうです。花を見ながらゆっくりなので片道1時間くらいかかるかな。できればしっかりした靴、雨具は必携です。
パロに戻ってきました。豊かな水田。田植えが終わったブータン。美しい景色を思い出に、帰路につきました。