ラルン寺に行きます we will visit Ralung Monastery in Tibet
7月のチベットの旅は名所あり、自然あり、そしてゆったりと・・と、理想的な内容です(と自負しています)。
でも、陰のポイントはブータンのルーツでもあるラルン寺のお祭り見学です。
ラルン寺はドゥクパ・カギュ派の総本山。その後継者をめぐって争いが生じました。身の危険を感じたガワン・ナムゲルは、ラルン寺座主の正当な後継者の証である「ランジュンカルサパニ」(写真)を持ってヒマラヤの南に逃亡したのでした。その後、カリスマパワーを発揮、その地域を統一してできた国がブータンです。17世紀のことです。
「ランジュンカルサパニ」というのは、ドゥクパ・カギュ派の開祖を荼毘にふしたときに背骨から現れた観音菩薩像だそうです。
「ランジュンカルサパニ」はプナカ・ゾンに大切に納められています。
ということは、チベットのラルン寺にはその宝物はないはずです。
でも、チベットのラルン寺から見た歴史はどうなっているんでしょうね。すごく気になるところ。今年こそ確かめてこなくては。
ブータンからも、ネパールを経由してチベット巡礼ツアーというのがたまにあるそうです。聖都ラサやソンツェンガンポ王の陵墓のあるツェダン、そしてブータン人にとってはやはりルーツであるラルン寺。なんだか、私達の旅の日程とよく似ています。
ラルン寺はチベットの他のお寺に比べると今はとても小さな静かなお寺のようです。(情報がほとんどなくて分かりません)そんなお祭りだからこそワクワクします。そして、きっとブータンからも巡礼者が来ているんじゃないかなぁ。楽しみです。