コノマ~トゥフェマ ナガランド染織の旅2017 Konoma to Tuophema
2017年3月27日(月)
夕べは暗くて見えなかったが、明るくなって外に出てみると自然豊かなとても綺麗な村。ホームステイさせていただいた家には花がいっぱい咲いていた。早朝6時からコノマの村巡りに出発。
Konoma village. We stayed in this house.


歩いていると家の前で織ったショールの仕上げをしている人がいた。5枚の細長い布を接ぎ合せて1枚の大判ショールにする。黒いリング状の模様は織りながらループを作って立体的になっている。織っているところ、見たかったなぁ・・。今、ループを切って仕上げをしている。
Black ring design made with looped wool. Men’s shawl. Konoma village.

竹細工の名人は4~5日で1つの籠を編み上げる。今作っているのは女性が背負う籠。特別に1ケ月くらいかけて細い竹を美しく編み上げたものは80,000Rs(14万円くらい)もの値段が付くそうだ。 Bamboo craft master making lady’s bucket.

村は丘のてっぺんにあり、村巡りは坂道ばかり。その一番上まで登ったところにある頑丈な要塞。敵が攻めてくると、女性や子供をここで守った。イギリスとの戦いで壊され、さらに頑丈なものを造り、インド政府との戦いでまた壊された後、強固なものを造った。コノマの男たちは勇敢な兵士として有名。独立運動の指導者もこの村からでた。Strong fortress on top of the hill. Women and children were protected in this stone fortress while men were fighting against British and later Indian government. Konoma village.

要塞から村を一望。相撲の土俵のように?丸く見えるところはケル(村をさらに分けた単位)の住人が集まって話し合いをするところ。A view of Konoma village.

散歩から帰って朝食。トースト、卵焼き・・そして、コノマ特産のもち米。甘く味付けしてあって、おはぎのご飯だけ食べている感じ。Sweet sticky rice.

納豆ありませんか?と聞くと、暖炉の脇の温かいところから包みを取り出して見せてくれた!茹でた大豆を潰して包み、一週間ほどおいた状態。納豆は調味料としてナガランドの食生活に欠かせない。Fermented beans.

9時半にコノマを出て10時半にコヒマに到着。似たような名前でややこしいが、コヒマは州都で大都会。この写真だと分かりにくいけど、車だと動けないほど渋滞がひどい。コヒマの市場で赤いイモムシ(大)と白いイモムシ(小)を売っていた。(イモムシというのはイモムシ状の幼虫のことで何の虫かはまだ分かりません)とても良い薬になるそうで、高価だったので買わなかった。Kohima, State capital of Nagaland, always traffic jam.

コヒマで昼食を取り、先に進む。町から20分ほどのところに、養蚕試験場があったので寄ってみた。インドの各地に同じような農場があり、村の人々の養蚕指導や繭の買い付けをしている。インド南部から卵を取り寄せて昨日孵化したばかりというエリ蚕の幼虫、白と赤のエリ蚕の繭、そしてずっと見てみたかったオークタッサーの繭があった。本格的な養蚕シーズンはもう少し暖かくなってから。Sericulture farm. We saw one-day baby eri silk worms.

道路脇の家の前で整経をしている女性と手伝っている少女がいた。(姉妹ではないらしい)織る体制のまま、糸の玉を動かして経糸をかけていく。この後、少女が自分で織ったというマフラーを見せてくれた。こんな風に、小さいうちから織りを習って、自分で使うものを自分で織るという暮らしがナガランドにはまだある。Small pretty girl was helping her aunt with bringing up and down wool balls to arrange warping.

5時10分ころトゥフェマに到着。コミュニティーが運営するロッジはナガランドスタイルでいい雰囲気。部屋は簡素だがお湯のでるシャワーもついている。Tourist Lodge in Tuophema was lovely.

ロッジの前に小さな博物館があった。お金を払えば写真撮影もできる。ナガランドは部族ごとの共同体組織がしっかりしていて、郷土資料館的な小さな博物館がかなり面白い、と思う。子安貝で飾られたショールは、名誉ある男性だけが着られる特別なもの。Small but nice museum near the lodge, Tuophema.

トゥフェマはアンガミ族の村。ここは女性のモルン(若者宿)もあり、未婚の女性たちが共同生活をした。昼間は畑で働き、家で夕食を食べてモルンで寝泊まりする。夜は女性たちが歌いながら一緒に綿を紡いだそうだ。彼女たちはその経験があるので、ツーリスト用の見世物というだけでなく、自らの体験の再現。歌のハーモニーが素晴らしかった。 These ladies were used to stay together in the Morun in their youth. This is how they worked together in evening , singing and spinning cotton yarn.