チベットから持ち帰った染料で染めてみました with dye staff brought back from Tibet

8月のチベット染織の旅では、思いがけず町のお店で染料を手に入れることができました。これだけの染料を売っているということは、使う人がいるということ、嬉しかったです。
I purchased natural dye staff from a local shop in Tibet which mean there were people who are using those material to dye wool. Though I could not meet them but it was so nice to know.

ネパールあたりから入ってきたらしいアカネ(ブータンと同じ)、たぶんインドで作られた泥藍、ブータンとは違う姿のラック、そしてチベットに生えるチュツァという木。このうちアカネ、ラック、チュツァを買ってきました。

アカネは文句なしの綺麗なオレンジ色、ラックは今までのイメージを覆す藤色、そしてチベットオリジナルのチュツァはとってもコクのある黄色に染まりました。From left to right : silk handkerchiefs dyed with lac, ” chutsa “, and madder.

アカネ madder

これはアカネ。たぶんインドかネパールから運ばれてきたのでしょう。ブータンと同じマンジサアカネと思われます。Madder, most probably brought from Nepal or India. It looks like Rubia Manjith same to Bhutanese madder.

アカネで煮染め dye with madder

煮るだけでどんどん色がでてきてミョウバン媒染で綺麗に染まりました。mordant – alum . madder gives strong bright orange colour.

ラック lac

このラック、お店で見たときにはラックだと思いませんでした。既に色素や蝋分はあまり残っていないので、ラックっぽくないです。I could not believe this one was lac when I saw it at a local shop in Tibet.

炭を煮溶かしているような感じの黒い液になりちょっと心配でしたが、最終的には日本人好み(?)の上品な藤色に染まりました。The solution of this lac was black. With alum mordant, finally I could get graceful light purple colour.

チュツァというチベットの木

チュツァという木、何の木なんでしょう。どなたかご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。This dried pieces of wood called ” Chutsa” is original Tibetan dye staff. I wonder what kind of tree it is. Please tell me if you know.

チュツァの染液は赤 Chutsa solution red colour

柔らかいので金づちで叩いて小さく砕き、水に入れて加熱するとすぐに輝くようなワインレッドの液になってきました。本当に色がよく出るので嬉しいです。ミョウバン媒染をしたシルクのハンカチを入れると、液は赤なのに黄色く染まりました。独特の酸味のある臭いがしますが、pHを測ると酸性(pH4)でした。Chutsa gives strong and clear wine red solution. The handkerchief got rich yellow colour.

スピニングパーティーで販売します。アカネ(100gパック650円)、ラック(65gパック350円)、チュツァ(ぴったりのグラムに分けられませんが、30g 450円 グラムによりイロイロ)です。数に限りがございますのでご了承ください。