ディマプール~コノマ ナガランド染織の旅2017 Dimapur to Konoma
2017年3月26日(日)ディマプールの朝は道路脇のあちこちでゴミを燃やす煙。道にゴミを捨ててそのまま燃やしている。都市ではどこも同じ問題。
Stone monuments of 11 C of Kachari Kingdom at Dimapur.
ホテルからすぐ近くに写真でよく見る石のモニュメントがあった。11世紀に栄えたカチャリ王国、アッサム最初のモンゴロイド系の王国で、その子孫たちが現在多くのグループに分かれてアッサム各地に定住している。アッサムの歴史にとって重要なポイント。
いよいよ丘陵地帯に入る。県境のゲートはナガランドのシンボルともいえるサイチョウの絵。ナガランドといえば「首狩り」というイメージがどうしてもつきまとうが、どこに行っても絵がとても可愛い。アートな民族たちなんだな、と思う。この少し先にチェックポストがあり、ガイドが私達のパスポートとインド査証のコピーを提出した。ガイドはアッサム州の人だが、彼もインナーラインパーミットという通過許可書を見せなくてはならない。ここから州都コヒマへの道路はインパールに続く物資輸送ルートなので舗装状態が良い。
District border to Konoma. Soon after we had to submit the photo copy of passport and Indian visa at check post. The road condition toward Konoma was well as it is the main route to Imphal.
州都のコヒマは今日は素通りして、キサマへ。ここは12月に有名なホーンビル・フェスティバルが行われる会場。ナガランド州主催文化祭、といったもので、各部族がそれぞれのモルン(若者宿)をイメージしたブースで食事やお酒を提供したり踊ったりする。大きなステージでも民族ごとの踊りや現代的なショーなど、10日間にわたって繰り広げられるそうだ。もともと大きな政治的な権力者がいたわけでなく、部族ごとの社会だったものが、イギリス、インドと戦う中でナガランドというアイデンティティー、結束が生まれた。それを作り上げ、育てて行こうという共同体の意志を感じた。 Kisama Heritage village of Nagaland where the famous Horn-bill Festival is held in December 1 – 10 every year.
車で10分ほどさらに走ると、古い家々が残るザカマ村に到着。これはナガランドの村の特徴のひとつである「モルン」という建物。未婚の男子の共同宿舎。ここで長老たちが村の伝説や決まりごとなどを語り聞かせた学校的な役割も果たしていた。今はその習慣は無くなったが、集会などに使われている。 Morun. Unmarried men used to stay together. It was also a kind of school.
可愛いでしょ!ミトゥン牛。人間の顔・・これは、首狩りされた首の絵です。 I love Naga Art.
丘のてっぺん、斜面に張り付くように家々が密集しているザカマ村。一番面白かったのは、この村では死者の棺を家の前、後ろ、下、横・・と、とにかくとっても近くに埋めていること。この家では中央の黒い台がお墓。その上で子供た遊んでいる。Khama village. Coffins are buried near the house. Children were playing on the platform of coffin in front of house.
牛、豚、鶏、食用ネズミなど、家畜も一緒に暮らしています。cows, pigs, hens, even mice are living together with family.
第2次世界大戦のインパール作戦のとき、日本兵がこの村で暮らしていたそうです。おじいちゃんが小さい頃、家に日本兵がいた、と話してくれました。ドキっとしますが、その隊の軍人さんたちは村の人たちに礼儀正しかったそうで、日本人の私たちに懐かしく接してくれました。Old man narrates his youth with Japanese soldiers during the war.
大人も子どもも、みんな穏やかで優しい人たちでした。People of Nagaland, same face to us, very warm and kind.
本当は早目に宿泊地のコノマ村に着いて織りを見る予定だったのに、ザカマ村が楽しくてついつい長居をしてしまいました。コノマに着いたのは6時近く。真っ暗になってしまいました。