【ブータンのカレンダー】ブータン暦も西洋暦も使いこなすミステリーな国

昨日はブータンのカード織りオンラインクラスの仲間で、ジャンベさんのお誕生日をお祝いしました。お祝いといってもオンラインなので、プレゼントは心を込めたメッセージとHappy birthdayの歌だけです。それでも「日本人のみんなが、時間を作って自分のために集まってくれた。幸せ。」と、ウルウルして喜んでくださいました。生まれて初めてお誕生日をお祝いしてもらったそうです。

ところで、この計画にはまずお嬢さんのヌモちゃんが、ジャンベさんの誕生日が西暦でいつなのかを調べるところから始まりました。ジャンベさんたちの時代は出生届制度もなく、ブータン暦の6月8日という記憶しかありません。

その後、社会が変わって登録制度ができたとき、よくわからないのでみんな1月1日に登録しました。ブータンに行ったらガイドやドライバーに身分証明書を見せてもらってみてください。50代以上のほとんどの人は「1月1日生まれ」ですよ!

ブータン暦は仏教の占星術に基づいて成り立っています。暦担当の偉いお坊さんが計算をして翌年のブータン暦のカレンダーを発表します。近代的な暮らしは西暦カレンダーの日付、お祭りなど伝統的な行事はブータン暦を使っているので、ブータンのカレンダーには両方併記されています。下の写真はKUENSEL新聞社の配布する2021年カレンダーの1月と2月部分です。ひとますの右下に西暦の日、左上にブータン暦の日(ブータン文字)が書かれているがわかりますか?

ブータンのカレンダー

出典:KUENSEL配布のカレンダー ↓
http://kuenselonline.com/wp-content/uploads/2020/11/KuenselCalender2021.pdf

 

「January 」の右横にはブータン文字で「ブータン暦11月から12月」と書かれています。

ちょっと2月18日と19日のブータン暦の日にちを見てください。同じ形なのがわかりますか?これは「7」です。つまり、西暦の2月18日と19日はどちらもブータン暦の1月7日です。こんな風に同じ日にちが続いたり、悪い日はとばしたりもしています。ブータンって本当にミステリーで面白い国ですね。