ヤクランド|農業に取り組むブータンの若者|オンラインニュースから

ブータンのテレビ局BBSのオンライン・ニュースから。

教育を受けた若者の就職難、農村部の過疎化、そんなブータンでルンツィ県で高卒の若者が農業を始めて成功。
とっても嬉しい記事です。ティンレイ君、心から応援します!
BBSから
http://www.bbs.bt/news/?p=131330
(抄訳)
ルンツィ県メンビ村の若者が酪農で成功
2020年4月24日

ルンツィ県メンビ・ゲオック(*ゲオック=小さな村が複数集まった地域の単位)のティンレイ・ドルジ(24歳)は、2017年に12年生(*日本の高校にほぼ相当)卒業時の統一試験の成績が国費進学の基準に達せず、村で塗装の仕事をしていた。
時間を無駄に過ごしているティンレイを見かねて、兄が「興味のあることは何か」と尋ねると彼は即座に「酪農と野菜の栽培がしたい」と答えた。

家族、タラヤナ基金(NGO)、モンガル県農業調査開発センターからの資金援助を受けて2019年に酪農を始めたティンレイは、今乳製品を地域で販売して1月に3万ニュルタムの売り上げを上げている。(*日本円に換算すると5万円ちょっとですがブータンではかなりいい月収)

「僕は公務員になる学歴はありません。ですから経済的に自立できるように酪農の仕事を始めました。自分の土地を休耕地にしないという見本になりたいです」

さらに事業を拡大する計画で、政府もコロナ感染拡大で食料自給の重要性が高まっているこの時に野菜の生産を増やすようにと奨励している。

「今、国は大変な時です。野菜が不足したら僕が供給します。」

既にそのための融資の申請をナショナルSCI開発銀行に提出し、承認を待っている。