【資料紹介】ブータン+アルナーチャル 染織と竹細工の旅報告書2019年版

竹細工

 

ブータンの丸い竹のお弁当箱、バンチュンの産地カンパラ村を訪ねました。農家に泊まり、たくみな手仕事をじっくり見学しました。

また、念願のインド・アルナーチャルプラデシュ州も訪れ、ブータンとの国境地帯の面白さを堪能しました。

旅で見たことをなるべく詳しくまとめた報告書です。

カラー70ページ

700円

ご注文方法は、資料販売のページをご覧ください。

 

主な内容

ブータン・パロ・ツェチュ祭と春の花ハイキング/アルナーチャルプラデシュ州(北東インド)探訪/ブータン・手織物・暮らし・青いケシの旅/東ブータン竹細工と染織の旅/東ブータン伝統染織+発酵食文化/寄稿「片面縫取織を織る」(手織工房SOX)

 

バンチュンの材料となる竹はとても細い竹です。近場では採れなくなり、冬に何日も遠くの山に入って竹を探し、ひごを作るまでの作業が一番大変だそうです。数年前に家の敷地内に植えた竹を私達は見ることができました。

 

竹を割り、さらに薄く削いで表皮の柔らかい部分のみにする作業。竹は化学染料で染めていました。染める前にウコンで黄色に染めると色が良くなるそうです。この後はいよいよ編む作業。私達も一人一人、練習用に用意していただいたものを編ませてもらいました。何て大変な熟練を要する作業。ブータンの竹細工を見る目が変わりました。

竹細工

 

ブータンの手仕事を追いかけていくと、どうしても地続きの国境の向こう側が気になってきました。念願だったインドのアルナーチャルプラデシュ州に行くことができました。民族は違うけれどブータンの山岳民族と同じ民族衣装を着た人たちと出会いました。ブータン東部の人たちとこの人たちは、パスポートも持たずに自由に往来し、経済的な結びつきもとても強いのです。ブータン観を変えられた旅でした。

アルナチャル

 

とっても久しぶり(たぶん10年以上?)にブータンの有名なパロ・ツェチュ祭に行きました。観光客が殺到するようになって敬遠していましたが、思ったより落ち着いていて、そして何といっても見物に(お参りに)集まるブータンの人たちが全員きらびやかな民族衣装を着ていて、その色彩に酔いそうでした。春の花と春の祭り、とってもいい旅でした。また計画したいです。

祭り

 

東ブータンの織りの産地を尋ねる旅。今回は、納豆や地酒の発酵食文化もテーマでした。発酵の進んだ納豆はかなり強烈な匂い。少量をおかずに入れます。これはちょっと・・・・。でも、浅い発酵の納豆をハンバーグ状にして焼いたものは、香ばしくてとっても美味しいです。

東ブータン

 

手織り工房SOXの工藤いづみさんが、ブータンの片面縫取織の解説を寄稿してくださいました。織ってみたい方は、吉祥寺の教室で個人レッスンも可能ですので問い合わせてみてください。

織り方

 

竹細工の家族は私たちのために作業を見せてくださっているとき、「自分たちも楽しんでいるよ」と言ってくださっていて、ほんとうに楽しそうでした。私たちも、この家族を心から尊敬し、温かい気持ちになれました。それは自分で計算してできるものではなく、贈り物のような経験。これからの旅にも良い出会いがありますように。