【ブータンの染料で染める】クルミの実の柔らかいところで茶色に染める

クルミもブータンの伝統的な染料です。

もうクルミの実はないかなーーーーと探しに行ったら、2つだけ手に入りました。よかった。

使う部位は、実の柔らかいところ。今まで「果肉」って言ってたけど、気になって調べてみたら、果肉というのは子房壁が成熟したものを指すらしい。クルミの場合は蕾を包んでいた包だったものなので違うかも。どなたか教えてくださいな。とりあえず、クルミの実の柔らかいところ、としておきます。

 

クルミ

 

クルミの実を叩いたもの。

 

クルミ

 

ウール、シルク、ブラ(エリ蚕)糸は0.2%の明礬で先に媒染。シルクが黄色っぽいのはヒサカキで媒染する実験に使った糸だからです。

【ブータンの染料で染める】ヒサカキでハイノキsp.の代わりになる?

 

クルミ

 

クルミ28グラム。水1.5リットルで沸騰したら20分煮出します。

 

クルミ

 

濾してから糸を入れて5分ほど沸騰させ火を止めて10分ほどおきました。

クルミ

 

水に取り出してみると十分染まっているようです。

 

クルミ

 

ダメ押しのように、5分ほど明礬液に浸し、もとの染液に(加熱はせず50℃くらい)に戻しました。用事ができたので、そのまま3時間ほど浸しっぱなし。

 

乾かすと優しい色に染まっています。季節的に遅いのでやや黄味がかっているのかも知れません。

赤や黄色のパッとした色は染めたときには嬉しいですが、ホッとする色はこういう色なのかなと思って癒やされています。

 

クルミ

 

ブータンのブムタン地方では、クルミで濃い色を染めたいときには、藍やラックで先に染めると聞きました。次回試してみたいと思います。来年のクルミの季節が待ち遠しいです。