【アフターコロナ旅計画】ブータン・セフ村にチベット起源の染織を訪ねる

旅行が再開したら「セフ村」を訪ねようと思っています。
1人でも行くつもりですが、「これが見られます」というお約束ができなくてもOKな方限定で旅仲間を募集するかも知れません。

セフ村の位置

セフに行くには首都ティンプーから車で1日。だいぶ整備されたナショナルハイウェイと少しだけの未舗装道路。村まで車で行くことができます。このあたりの人々は村で農業をしながら、同時に高地でヤクを放牧しています。夏にはチベット(中国)との国境近くまでヤクとともに移動します。

 

ナショナルハイウェイ
首都ティンプーからセフ村に向かう国道

 

セフ村
セフ村。2013年12月。夏の間はヤクの放牧に出るので行くなら秋〜春。

セフには独特な織物があります。綾織りの太い縞模様の「タリ」や白地に細い赤と黒のストライプの「ツクトゥメチャ」。チベットのツクトゥとそっくりですが、セフのものは羊のクリンプをそのまま織り込んでいます。チベットとの交易が盛んだった頃、とりわけセフの人たちがチベットの織物とその技術をブータンにもたらした、と織物が語っているような気がしてなりません。

ツクトゥ
ツクトゥメチャ。羊のクリンプをそのまま織り込んでいる

 

2013年6月に5000m近い峠をいくつも越えながら高山植物を見るためにトレッキングをしたことがありました。やっとのことで歩いている私たちの後ろから、軽い足取りで近づいてくる人がいました。彼女が羽織っていたのはセフの毛織物。聞いてみると自分で染めて自分で織ったそうです。まだ糸紡ぎや染め、織りができる人がいたのだ、と感激しました。

 

カルマさん
5000m近い山の中で会ったセフ村から来た女性

 

2014年の12月に個人的にブータンを訪れたとき、セフ村に寄り道してみました。山で会った彼女は不在でしたが、ちょうど機織りをしていた人がセフの織物を見せてくれました。「もう時代遅れ、誰も織ってない」といいながらも、その横には羊の毛を紡いだ糸がありました。

 

手紡ぎのウール糸
手紡ぎのウール糸

 

ブータンの美しいカード織りも、もとを辿ればチベットからもたらされたものに違いありません。今でもセフで織られた手紡ぎウールの帯がときどきお店に出回っています。セフ村に行けばチベットからどんな風にカード織りが伝えられ、ブータンのカード織りに変化したのかそのルーツが分かるかも知れません。

ガイドを通じて、セフ村の人に昔使われていた動物皮のカードを再現を依頼しました。それを受け取って、昔の話を聞き、糸作り、染め、織りのことをなるべくたくさん聞いてこようと思っています。

 

昔のカード
昔使われたカード織り用のカード。動物の皮でできている。