ブータンの染織/textiles」カテゴリーアーカイブ

ブータン+北東インドアルナーチャル 染織と竹細工の旅報告書2019年版ができました

カラー70ページ 1部 700円

ブータンと北東インドアルナーチャルプラデシュ州の旅の記録です。この地域に興味をお持ちの方や、旅をされる方のお役に立てれば嬉しいです。

1部700円でお分けしております。送料は部数にかかわらず一律100円(差額サービス)
メールでお申込(お名前、ご住所、お電話番号、部数)の上、郵便振替にてご送金くださ
い。ご送金後1週間程度でお送りさせていただきます。

送料:2020年2月末までにお申込・ご送金いただいた場合無料。それ以降は実費
となります。

郵便振替口座番号 00180-1-34030 加入者名 ヤクランド

パロ・ツェチュ祭 トンドル(ブータンに仏教を伝えた聖人の大きな仏画)ご開帳を一目拝めば全ての罪が消えるそうですよ!みんな綺麗な民族衣装を着て集まっていました。うっとり。

ブータンの国境の東側、北東インド・アルナーチャル・プラデシュ州でブータンの山岳民族そっくりの民族衣装を着た人と出会いました。

自給自足の農家に泊まり竹細工の弁当箱(バンチュン作り)見学。堀江晶子さんが堀越と比べながら詳細を報告してくださいました。

竹かご作り、話しを聞いたり、作業を見たり、自分たちも少しやらせてもらいました。本当にブータン人の知恵はスバラシイ!
竹かご作りに使う道具。砂川康子さんが記録してくださいました。

ブータンの民族衣装「ゴ」の布の裁ち方を見学、杉山美和さんがまとめてくださいました。ここにもブータン人の知恵と工夫がいっぱい。

今年も東ブータンに行ってきました。ゼム(ハイノキの仲間)の葉にアルミニウムが含まれていることを実証してきました!

手織工房SOXの工藤いづみさんの寄稿。片面縫取織りのテキストです。

模様を織るプロセスを詳しい写真で解説。

kibi-ru actionマジック ブータン布がお洒落に変身

とっても愛着のあるブータンの手織布。
でも使う機会もなくタンスにしまわれたまま。

そんな布たちをkibi-ru actionの武堂さんがお洒落なバッグに変身させてくださいました!
丸い形がポイントなのかな、布たちの魅力をそのままで機能性もバッチリです。

青と紫のカード織りの帯はLeki guest house のリンジン・オンモさんが来日したときのもの。
ブータンではできる人が少ないカードの昼夜織りをリンジンさんがチャレンジした成果です。
ストライプの布は特に思い入れがあります。
とっても優秀なのに進学できない女の子を少しだけ支援したとき、お母さんが私のために織ってくださった民族衣装です。
エリ蚕という野蚕の(紡績糸ではなく)手紬の糸で織っています。
この独特の風合いは手紬糸でなくてはでないのですが、織るときには切れやすくて苦労します。
その苦労の分、使い込んでいけばますます美しくなる布です。

茶色の細いカード織りの帯は子供用。小さな子供の民族衣装姿は可愛いですよ!
ポチポチと模様の入ったストライプの布は、
女性がお城に行くときに左肩に掛ける正装用の布。
このデザインを見ると、凛としたブータンの伝統を感じます。

日本の誰かに愛されて使われたら布たちも嬉しいだろうなぁ。
「1/21-1/25ブータンとグァテマラ 旅と織りの会」、ki-biru actionさんの「1/22-2/10 DIVE kibi-ru ACTION BAG展2020」で展示販売予定です。(売り切れてしまったらごめんなさい)

腰機を学べる教室 Classes to learn the back-strap weaving

ブータンの織り名人ジャンベさんをもう一度日本に招聘したいと思っています。
でも、せっかくの名人技も、ただ見るだけでは何をしているかほとんど分からずもったいない。
腰機を少しでもやったことがあるとその凄さがよく分かります。
腰機で平織りができれば、さらにブータンの片面縫取織りの練習もできます。
「腰機をやってみたい。どこでできるの?」という方のための情報を集めようと思いました。

このページに腰機を学べる教室(ブータンに限らず)の情報を掲載していき、2019年末に作成する「染織の旅報告書」にも印刷します。全国の腰機教室情報をお寄せください!

腰機を学べる教室紹介

手織工房SOX(東京・吉祥寺)
URL : http://www.teorikoubousox.biz/
メール kuroneko-sox @teorikoubousox.biz  tel  080-2093-6496(工藤)

基本的な織りから様々な技法まで、各自のペースで希望に合わせて1日のフリーレッスンから納得いくまで学べます。ブータンの織りも学べます。機・道具貸し出し・販売も行っています。



グァテマラ・マヤ織り研究会(東京・青山、府中)
Facebook :グァテマラ・マヤ織り研究会
青山教室 佃 由紀子  tel : 090-2215-9906
府中教室 (STUDIO TESSILE内) 中村靖子 メール tessile@jcom.home.ne.jp

マヤ民族に伝わる後帯機による織りを現地で習得し、様々な織りの技法や文様を研究、伝承しています。教室ではウイピル(貫頭衣)を織ることを目標に、また片面縫取織技法を使ったコースターを織る体験レッスンも随時募集中です。


PrimitiveTextile*Koyun(プリミティブテキスタイル*コユン)(東京・表参道)
Instagram:primitivetextile_koyun
メール koyuntextile@gmail.com  tel  090-2215-9906

アンデスの染織技法を研究・伝承しています。腰機の原型のような紐織りはシンプルかつ難解で魅力的です。ペルーで習得した丸紐状の織物ニャーウィアワパ、4連糸綜絖によるビーズ付き織紐などをメインにワークショップを開催しています。



染織工房 野の絢(東京・調布)
教室:http://inoori.jp/nonoaya/class_workshop/
体験:http://inoori.jp/nonoaya/jibata_ws/
メール:nonoaya@inoori.jp  tel:070-4032-7274(大久保)

本場結城紬と同じ地機(いざり機)を使用します。
ご希望の布が織り上がるまで継続して通う教室(チケット制)と単発3時間のみの体験ワークショップがございます。


NHK文化センター (大阪・梅田)
https://www.nhk-cul.co.jp/school/umeda/
棒機の手織り~腰機・原始機で織ろう~ 講師 棒機手織り作家  岸川美和子


「草木染・織教室 」(大阪・池田市緑のセンター主催)
池田市の五月山動物園にいる羊の毛刈りからスタートし、洗毛・草木染・スピンドルによる糸紡ぎ・棒機を手作りし、メイドイン池田のマフラーとストールを織る。
4月から7月は10時〜2時、8月から10月は10時〜2時の全20回。毎週水曜日
問い合わせ 池田市都市緑化植物園 緑のセンター
電話0727-52-7082
毎年、二月頃の池田市広報誌及び五月山動物園、緑のセンターで募集。
池田市民優先になりますが市外の方もお申し込みいただけます。


 

旅の話 ディラン・モンパのカラフルなパンデン Dirang Monpa`s colorful Pandeng

北東インド・アルナーチャル・プラデシュ州の旅の目的のひとつは
ブータンのサクテンやメラに住むブロクパ族と呼ばれる人たちと
同じ民族衣装を着ている人たちに会うことだった。
Not many Monpas in Arunachal Pradesh wear their traditional dress daily in these days except elders. We were lucky to be there on the local festival day when many ladies gathered at the monastery in their colorful dress.

ディランではもう日常的に民族衣装を着る人はとても少なくなったというが
とても幸運なことに、私たちが滞在した日は村祭りだった。

大人から子供まで重い経典を背中に担ぎ、行列を作って村々を歩く。
綺麗な民族衣装を着ている女性たちもたくさんいた。

話に聞いていたとおり、ブータンのサクテンの人たちと同じだ!
でも、ちょっと違う。
一番目立ったのは、腰当ての布。
赤や黒の無地もあるけれど、圧倒的にカラフルな縞模様が多い。
チベットのエンプロン(パンデン)をそのまま後ろに着けたような感じ。
そしてまさに「パンデン」と呼ぶそうだ。

どんなきっかけで流行ったのだろう。
民族衣装のパーツは、ときどき、ぽろっと外からのものを取り入れてしまうのだなぁ・・。

チベットからパンデンが入ってきているとは思えないし・・・と不思議に思っていたら
町の織物工房で織りかけのパンデンを見せてくれた。
機そのものは分解して(?)見せられないと言われたが
チベットの機と同じものを使っているらしい。
ディランで織っていたんだ・・。

ちなみに、こちらはチベットで撮影した写真。
ガイドのパチュさんがチベット服を着てくれました。
チベットの空気の中で見るカラフルな縞模様は本当に綺麗なのです!

そしてこちらはブータンのサクテンの人たち。
腰当ての色はみんな黒です。メケムと呼びます。
同じ衣装だけど、やっぱり違う。両方の人たちと会えて実感できました。

アカネを植えてみた Japanese madder plant

ブータンのアカネは根っこじゃなくてツル全部から色素がでます、とか、そういう話をいろんなところでしているけれど、日本のアカネをちゃんと見たことがない私。これはマズイでしょう!!
I have chances to talk about Bhutanese madder , plant and dye, but I don’t know Japanese madder. I must know it !!  It is there growing wild near my house.  I planted wild madder in my garden.

山に住んでいるので、アカネは雑草。草刈りのボランティアのおじさんがくる前に、アカネをもらいに行きました。

こんなところに住んでいま~す。道ばたにアカネが生えていました。

雨上がりで土も軟らかいはず・・と思いきや、なかなか大変。根っこはたしかに赤みがありました。

畑に植えてみたけれど、増えるかな。。。。元気に育ってね。
いっぱい増えたら染色ワークショップできるかな!!?

ブータンの織り、練習中~やってみたら難しい!! Weaving challange

ータンの織りはもう何年も見ているのですが
自分にはできない、と思っていたんです。
でも、去年の3月の旅でゲンパカップ村に行ったときに
小学2年生の織った布を見て、心を入れ替えて、難しく考えずに織ってみよう!と思ったわけです。

After seeing a textile woven by class 2 girl in the remote village in Bhutan, I decided to practice Bhutanese weaving by myself. Now I picked up a ” small and simple motif ” for my lesson but as I start weaving, I realized this motif requires a bit hard technique .

>>>東ブータンの旅のアルバム

名人のジャンベさんに途中まで織ってもらいました(上の写真)
続きを織るのが私の宿題です。
練習用の機で一番左側の「簡単そう」な模様を織ってみることにしました。

ところが、簡単そうに見えて、実はちょっと難易度の高い技が必要、と、後から気がつきました。

2本1組になっている経糸をすくって模様糸を入れていきます。
これは慣れればできる。

2本1組の経糸をすくって模様糸を入れ込む(通常のケース)

ところが、この方法、まっすぐ上にはいかないんです。
2本1組が、交互にずれているので。
で、どうするか、というと、2本と2本の間に隠れている糸を
下から無理矢理すくいあげるのです!

2本1組の糸がないときには(真上直線を描くとき)下に落ちている1本をすくってくる。

下に落ちている糸は見えにくいし、模様糸を入れるのもちょっと大変。
ふうふう言いながら、2日間で8つ同じ模様を織りました。
まだ慣れたとは言えないなぁ。

2日間かけて8個同じ模様を織りました

織りながら思ったことは、2年か3年後にジャンベさんに来日してもらうこと。
それまでに、それを目標に、たくさんの人に呼びかけてブータンの織りを練習して
ジャンベさんに1日特別レッスンしてもらうこと。
少しできるようになると、ブータン人の技のすごさがわかるから
きっとすごく感動すると思う。
そんなことが実現できないかなぁ・・・。

ゼムの葉とボケの実は媒染剤?

ブータンの染色の特徴のひとつははゼム(ハイノキ科ハイノキ属の植物)の葉とボケの実(カリンくらい大きい。酸味が強い)を使うことです。

ゼムの葉はアルミを多く含み、ミョウバンを使った媒染と同じ役割をしていると考えられている一方、本当にアルミ分が溶けだしているのか疑問、という声もあります。葉に化合物として蓄積されているアルミが湯で煮ただけでアルミイオンにはならないだろう、ということです。

一方、酸っぱいボケの実を入れることについて、染色に詳しい方たちは「赤い色味を鮮やかにするため」といいますが、ブータン人は、酸っぱい実は色を糸にぎゅっと押し込んでくれるのだ、といいます。やっぱりブータン人のいうことには意味があるんじゃないでしょうか?

さて、まったく素人考えで笑われるかも知れませんが、いろんな人にあれこれ聞いて、こんなストーリーを考えてみました。

まず、ゼムの葉を煮ることでアルミは化合物のままの状態で葉から出てきて、糸に付着する。
酸を加えた染液にその糸を入れて煮ると、アルミの化合物はいままでペアになっていた物質を手放して色素と結合する。
もしこれが成り立つとしたら、ゼムの葉は酸っぱい実の力を借りてアルミ媒染の働きを果たしているということになるのではないかな?と思うのです。
それを科学的に証明できないでしょうか!

<ブータンのラック染めの例>

左:ゼム(Simplocos sp.)  寒冷なブムタン地方のもの。温暖な地方では常緑樹のゼムがあり、手に入ればそちらのほうが良く染まるという。

右:ゼムの葉を湯で煮出した中に糸(ウール)を入れて少し煮てから自然に冷ましたもの。糸は黄色くなる。

左:染色の大事な脇役のボケの実。大きくて酸味が強い。生でも乾燥させてもよい。

右:乾燥したボケの実を水につけている。水が酸っぱくなる。

左:ラック(ラックカイガラムシの分泌物。臙脂色の染料)にお湯をさしてかき混ぜるとお湯が赤くなる。これを漉して染液をとる。

右:ラックの染液にボケの実の酸っぱい液を加えている。

左:ラック染液にゼムであらかじめ煮た糸を入れてさらに加熱して染める。
右:染めあがった糸。

5/17(金)・5/18(土)ブータン・ティータイム in 大阪

アットホームな古民家ギャラリーでブータン染織のお話会を開きます。
午前の会は、刺繍のような細やかな模様を織り込む片面縫取織りの産地、落ち着いた表情の野蚕の織物の村、もうとっくになくなってしまったと思われていた綿栽培を今でも続ける村など、東部ブータンならではの様々な織物とその産地をご紹介します。

午後野会は、「ブータンにもこんなところがあるの?」という山岳地帯の珍しい民族衣装を着た人々のお話です。ヤクや羊の毛を紡いで実用的な布を織り、おしゃれなヤクのフェルトの帽子を作る様子、そしてすぐ裏山がチベットやアルナーチャル・プラデシュ(インド)という面白い事情にも触れたいと思います。

染織品の展示(着方実演も)、片面縫取織りの実演、資料の販売もいたします。
ぜひお出かけください。

2019年5月17日(金)・18日(土)
10:30~17:00 (下記時間以外は自由に展示をご覧いただけます)

午前の会 11:00~13:00 
「東ブータンの織物産地」~“王家のために布を織る”ゲンパカップ村、綿栽培のトンサ村、野蚕織物のラディ地方~

午後の会:14:30~16:30
「ブータン山岳遊牧民族」~ヤクのフェルト帽子のブロクパ族、竹の帽子のラヤ族~

*1日目、2日目とも同じ内容です。
*各30分前から受付

定 員:15名様(先着順)
会 費:1500円 ブータンのハーブティー、お楽しみスイーツ付

場 所:Gallery & Space SIO 大阪市中央区南船場1丁目3-26

お申込:ヤクランドへお申込ください(①ご参加者全員のお名前、②ご連絡先 ③ご希望の日にち・午前か午後か)④特にご興味をお持ちの内容(もしあれば)

*残席情報などはホームページに掲載しております。
http://yakland.jp/?page_id=2533

ブータン・ペマガツェルの綛上げ動画

染織情報α(2018年12月号)に -「綿織物」とペマガツェル県トンサ村 ‐ の記事を書かせていただきました。

その記事の中の「綛上げ」の写真を理解しようと、自分で模型を作って考えてくださった方とお会いしました。

こんなにじっくり読んでくださる方がいらっしゃったとは、びっくり。嬉しかったです。

質問してくださったMさんのために、動画をアップいたしました。

ラックの養殖|東ブータン染織の旅

東ブータンの旅(2019年10月)で、ラックの養殖を見にウズロン村を訪ねました。
We visited Uzrong village in Eastern Bhutan in October 2019.

メインロードからはずれて1時間。それでも、道路で村まで行けるってとっても有難いです。

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